マレーシア総選挙レポート1 街を埋め尽くす旗、旗、旗

「旅の指さし会話帳・マレーシア」の著者、戸加里康子です。
すでに報道などでご存知の方も多いと思いますが、
マレーシアでは5月9日に総選挙が行われ、
独立以来初めて、政権交代が実現しました。

マレーシア語で総選挙のことをPilihan Raya Umum(ピリハン・ラヤ・ウムム)、
略してPRU(ピーアールユー)と言います。
14回目の今回は、PRU14となります。

PRU14の選挙戦中、ちょうどクアラルンプールに滞在していましたので、
写真も交えながら、選挙の様子をレポートしたいと思います。

マレーシア総選挙レポート1 街を埋め尽くす旗、旗、旗
クアラルンプールに入ったのは、5月2日の朝。
町のあちこちに、政党の旗がこれでもかと掲げられていました。

濃い青に白いはかりが描かれているのが、
Barisan Nasional(バリサン・ナショナル/BN)の旗です。
日本語では「国民戦線」と訳されるBNは、
UMNO(統一マレー人国民組織)、MCA(マレーシア華人協会)、
MIC(マレーシアインド人会議)など、基本的には民族別の政党が連合を作り、
独立以来、マレーシアの連邦政府の政権を握ってきました。

マレーシア総選挙レポート1 街を埋め尽くす旗、旗、旗
両脇が赤く、真ん中の水色に、白い目が描かれているのが、
今回勝利したPakatan Harapan(パカタン・ハラパン/PH)の旗です。
人民公正党(PKR)を中心に、DAP(民主行動党)、Amanah(国民信託党)、
PPBM(マレーシア統一プリブミ党)の4党が連合して、BNに挑戦しました。
実はこの旗はPKRの旗なのですが、国会が解散される前日に、
団体登録局が、PPBMが政党設立の要件を満たしていなかったとして、
解党を命じたため(後に裁判所によってこの命令は凍結されます)
今回はPKRの旗の下で、一致団結して戦うことになったのです。

緑地に白丸の旗を掲げるPAS(汎マレーシア・イスラーム党)は
前回の選挙では、野党連合に属していたのですが、今回は袂を分かち、
第三極の政党として、独自に候補を擁立しました。
(そしてPH支持者から大ブーイングを浴びていました。)

マレーシア総選挙レポート1 街を埋め尽くす旗、旗、旗
マレーシアでは選挙中、キャンペーンの拠点として、
bilik gerakan(ビリッ・グラカン/オペレーション・ルーム/BG)
と呼ばれる、テントが立てられるのですが、
BGも、中にも外にも旗が飾られ、日に日に派手になっていきます。

マレーシア総選挙レポート1 街を埋め尽くす旗、旗、旗
マレーシア総選挙レポート1 街を埋め尽くす旗、旗、旗
(ちなみに写真中のpercayaは「信じる」または命令形で「信じて」
LPはLembah Pantaiの略で、ここの地名、
RNCは候補者のイニシャルです)

マレーシア総選挙レポート1 街を埋め尽くす旗、旗、旗
あちこちに溢れる政党の旗は、猫のベッドにもなっていました。

(次回投稿につづく)


旅の指さし会話帳15マレーシア(マレーシア語)[第2版]

旅の指さし会話帳15マレーシア(マレーシア語)[第2版]

著者:戸加里康子
イラスト:おおのきよみ
サイズ:A5並製

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